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毎日50件・年間1.4万件の日報を読む社長に、その理由を聞いてみた

皆さんは「日報」にどんなイメージをもっていますか?なかには、「めんどくさい」「いやいや書くもの」とネガティブなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

フィードフォースでは自発的に日報を書く文化があり、会社としての強制ルールではないにもかかわらず約70%の社員が日報を書いています。

代表の塚田は、そんな日報を毎日欠かさず読んでいるとのこと。そこでこの記事では、代表の塚田からみたフィードフォースの日報文化についてお伝えします。

現場の「肌感覚」を感じられる日報を読むことが楽しい習慣になっている

――1日50件、年間でいうと1.4万件もの日報を読むのはたいへんだと思います。なぜ日報を毎日読んでいるのですか?

塚田 あまりたいへんという意識はないですね。読まなきゃいけない義務感があるわけではなくて、仕事が終わったあとにみんなの日報を読むことが、毎日の楽しみな習慣になっています。

日報を読む理由はいくつかあるのですが、ひとことでいうと「現場を知るため」ですね。
日報を毎日読むことで、「事業がうまくいってるかどうか」「メンバーがどんな気持ちで働いているか」などがなんとなくみえてくるんです。そうして組織がうまくいっているかの雰囲気を感じ取っています。逆にうまくいってないことを察知するシグナルにもなっていますね。

あとは単純に、メンバーのことを知れるのが楽しいですね。好きな音楽や映画、休日の過ごし方など、仕事だけでは見えないことも知れるので。

ふつうの日報とちょっとちがう?コミュニケーションとしての日報文化

――確かに、フィードフォースの日報は業務以外の、プライベートなことが書かれていることも多いですね。

塚田 はい。ふつう、日報というと「上司への報告のため」という側面が強いと思いますが、フィードフォースではちがいます。
上司以外の社員や他チームの社員も見ますし、仕事だけではなく雑談や趣味のことを書くのも自由。フォーマットも人それぞれでなにをどう書くかはその人しだいです。

こういう、トップダウンでない形式の日報文化がつづいている会社は珍しいんじゃないかな?と思います。

――確かにそうですね。日報は塚田さんの指示で始まったものなんですか?

塚田 もう10年くらい前のことなので正確には覚えていないのですが、僕が指示したのではなく、社員が自発的に始めたもののようです。
当時、エンジニアの誰かが「やろうよ」と始めて、しばらくはエンジニアだけが日報を書いていました。そうしてしばらくして、「なんかよさそうだね」となって他の職種にも広まっていったみたいです。

日報にメリットを感じているから文化がつづいている

――トップからの指示ではなく、強制されているわけでもないのになぜ日報文化がつづいていると思いますか?

塚田 僕自身、日報はとても良い文化だと思っています。
日報を書いたり他者の日報を読むことで、考えを共有したり、コミュニケーションのきっかけになったり、アドバイスをもらいやすくなったりと、メリットがたくさんあります。

強制されていないのにみんなが日報をつづけているのは、少なからずそういったメリットをみんなが感じているからではないでしょうか。そうでなければつづかないと思うので。

――たしかに、日報をきっかけに社員どうし交流したり、アドバイスをもらえた経験は何度もあります!

自ら率先することで、日報文化を後押ししている

――最後に、塚田さん自身も「週報」を書いていますよね。これはなぜですか?

塚田 先ほど話したとおり、日報文化はすごく良いことだと思っていて、強制ではないけれど推奨しています。
推奨するからには、自分自身も書いたほうがいい。推奨するだけして自分がやらないのはちがうな、と思って書いています。さすがに毎日は厳しいので、週にいちどの週報という形で。

実際に書いてみると、意外にも僕の週報を楽しみにしてくれている人もいるみたいですし、考えを発信・共有する良い機会になっています。

――お話ありがとうございました!フィードフォースの日報文化について知ることができました。

編集後記

強制されるわけでもないのに10年つづいている日報文化をずっと不思議に思っていたのですが、話を聞いてその謎が少し解けました。
日報を書こうと言い出したひとりの社員・それを受けて実際に書いた人・それを読む人・自ら読み、書くことで後押しする社長と、多くの人の意思と行動の積み重ねで文化が生まれ、10年かけて育まれてきたものなんですね。

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