データ活用で広告運用を次のレベルへ!非エンジニアがBIツール導入を主導してみた
フィードフォースnote編集部がいま話を聞きたい人の話を聞くインタビュー企画!今回は、Feedmaticチームで広告運用に従事するかたわら、BIツール「Looker」導入を主導する森大輔さんに話を聞きました。
2020年7月、フィードフォースの広告運用事業部「Feedmatic」チームではデータ活用を目的としてBIツール「Looker」を導入しました。
Lookerのチーム導入を主導したのは、同チームで広告運用業務に携わる森さん。エンジニアではない森さんがどのようにBIツール導入を進めたのか、話を聞いてみました。
「データの民主化を実現したい」BIツール Looker 導入チームに自ら志願
—Feedmaticチームでは2020年7月から、BIツール「Looker」を導入しました。これは、どんなツールなんですか?
森 Lookerは、メルカリやリクルート、DeNAなど、テック系の企業で採用されているデータ分析ツールです。
FeedmaticチームにLookerが導入された当初は、既に社内で利用していたTrelloやBacklogと同じように ”1つの業務用ツール” という感覚だけでしたが、利用しているうちに「これはおもしろいぞ!」とのめり込んでいきました。
—森さんがLookerにのめり込んだきっかけはなんだったのでしょうか。
森 利用しているうちにLookerをつくった人の考え方が伝わってきて、ものすごく興味が湧いたんです。
実際に触ってみて、Lookerは「データの民主化」を体現しているツールだと感じました。これまで、広告のデータは担当している各運用者だけが持っているものでしたが、Lookerを導入したことでチームメンバーみんなが同じ条件で、同じデータを見て意思決定ができるようになったんです。
Lookerは、データの民主化を実現するためのUIと、かゆいところに手が届くちょうどいい機能を揃えています。 そんなこともあり、Lookerの導入から2ヶ月ほど経ったころ、マネージャーにLooker導入を主導するチームに入れてほしいと希望を伝えました。
クライアントへの提案の質を高めるためのデータ活用
—FeedmaticチームがLookerを導入した目的はなんだったのでしょうか。
森 導入の目的は3つあります。1つ目が、広告運用で得られた数値を分析しやすくすること。 2つ目が、クライアントとのコミュニケーションを円滑にすること。3つ目が、広告運用者の業務を効率化することです。
これまで、広告運用で得たデータは運用者がExcelやGoogleスプレッドシートでレポート化していました。この方法だと、修正が生じたときなどに大変な手間がかかります。
Lookerを導入することでこうした手間が少なくなるだけでなく、CPAや着地見込み配信金額といった、クライアントが知りたい指標をわかりやすく表示できるようになりました。
—業務を効率化できるだけでなく、クライアントとのコミュニケーションもスムーズにできそうですね。
森 はい、そうなんです。Feedmaticはダイナミック広告に強い広告代理店として広告データの量は多く持っているのですが、そのデータをお客さまへの提案に活用しきれていないという課題がありました。Lookerを導入することで、クライアントへの提案の質を高めたいというのが導入の目的です。
クライアントにとって重要な指標をレポートに反映できる
—実際に広告運用をするうえで、Lookerをどのように活用しているのですか?
森 大きく、次のような使い方をしています。
—Lookerと従来の方法との違いはどこにありますか?
森 元々利用していたGoogleスプレッドシートでは重要なKPIと1週間に一度確認する数値とが同じ行で差をつけずに置かれてしまったり、デザインをカスタマイズしようとするとメンテナンスが大変になってしまったりと、クライアント目線とは言い切れないレポートになっていました。
Lookerのよいところは、精度の高い着地見込み予測やCPA 獲得単価など、クライアントにとって大事な情報を一番目立つ設計にしやすい点です。
この点でクライアントからも高い評価をいただいていますね。
—運用者の業務効率化については、Lookerを導入して効果がありましたか?
森 そうですね。少しずつ業務効率化が進んでいます。
たとえば、商材が同じA社とB社の広告効果を比較したい場合、A社が Facebookで、B社がLINE で広告を出していたとしたら、これまではそれぞれの媒体の管理画面にアクセスして比較しなければいけませんでした。
—それは煩雑ですね…。
森 今では、これらのデータをLookerに紐付けることで、CTRや日付を選んでクライアント名でピボットすれば1ヶ所で成果を見ることができるようになったんです。
まさに、こういった媒体間の広告成果の分析をしたいと思っていたので、実現できて感動しています。
草の根活動で、Lookerをチームへ浸透させる社内エヴァンジェリスト
—新しいツールを導入するとなると、いろいろと苦労もあるのではないでしょうか。チーム内ではLooker導入への反応はどうでしたか?
森 まちまちですね。すごく見やすくなった、楽になったという声がある一方で、使い方が難しいという声も聞きます。
そこは、勉強会や質問会を開催するなどして、みんなで足並みを揃えていきたいですね。
広告運用をしているメンバーそれぞれがLookerのスキルを上げて、みんなが主体となってLookerを活用することを目指しています。
そのために、チームメンバーに向けてLookerの意義や使い方をていねいに説明する、草の根活動を続けています。Lookerの重要性や価値を広める社内エヴァンジェリストとして、Lookerの良さを広めていこうと思います。
「Lookerの使い方は無限」導入をやり切って、広告運用を次のレベルへ
—Lookerを使って、今後どんなことをやっていきたいと考えていますか?
森 まずは、全クライアントにダッシュボードを展開したいです。Lookerを使えば、クライアントが広告の評価をしやすくなり、クライアントにとってもメリットがあります。
その先には、広告運用の事業を効率化したいと思っています。広告運用事業はどうしても労働集約型になりがちです。課題が発生しても、「個人ががんばって何とかしよう」となってしまうんですね。
個人ががんばることも大事なことですが、運用者としての本質的なタスクは何か?を見極めることで、働き方をよりよくしていきたいという気持ちがあります。Lookerによるデータ活用はそのヒントになると思っています。
さらに将来的には、職種やサービスを横断してLooker導入を進めたいですね。広告に限らず、SaaSサービスのMRR・ARPAの分析や、Salesforce連携でマーケのインバウンド獲得をサービス横断で見たりと、Lookerのデータ活用は無限大で夢が広がります!
—ほかに、達成したい目標はありますか?
森 入社してからの3年間は、いちプレイヤーとして目の前のクライアントと向き合ってきましたが、これからはチーム全体にも貢献していきたいです。
広告運用コンサルトタントとしての目標を達成しながらLooker導入をやりきって、投資に見合ったプロジェクトにしていきたいですね。
—その言葉に並々ならぬ決意を感じます!本日はありがとうございました。
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