デザインチームリーダーが描く「デザインチームのこれから」
はじめまして。フィードフォース20年新入社員、のデザイナーの野本元輝です。
今回は、今年からフィードフォースにて発足されたデザインチームでリーダーとして活躍されている Yang さんにお話を伺いました!
Yang さんについて
ー 本日はよろしくお願いします!早速伺っていきたいのですが、Yang さんのフィードフォースでのお仕事内容を教えてください。
Yang はい。フィードフォースではプロダクトごとにデザイナーが在籍しているので、主にプロダクトでの仕事です。
新規機能や改善の企画から始まり、様々な情報を集めて整理し、要件定義のたたきを用意、開発チームと一緒に要件を詰めていき同時にUIの設計も行います。たまに実装作業にも入って簡単なコーディングをすることもありますね。あとはプロダクト・会社関連のクリエイティブも一部担当しています。
(最近つくったクリエイティブ)
デザインチーム発足のきっかけ
ー ありがとうございます。プロダクトチームごとにデザイナーが在籍しているフィードフォースでデザインチームを作ろうと決まったきっかけは何ですか?
Yang 「デザインチームを作ろう」というよりは、元々自分を含め今弊社にいる3人のデザイナーの横のつながりといった形でデザインチーム自体はありました。
ー リーダーが決まっていなかったということですか?
Yang そうですね。
うちの会社ってまだまだ小さい会社じゃないですか、そして3つのSaaSプロダクトそれぞれにデザイナーが1人ずつ入っている状況で。
そういう状況なので、今いるデザイナーはみんなある程度自走できる、スタンドアローンでプロダクトチーム内での活動ができる人が集まっています。
なので、デザインチームではチームとしてのリーダーが決まっておらず、ゆるい横の繋がりだったという。
ー では、チームをしっかりまとめようとしたきっかけは、新卒でバックグラウンドのない私が入ってくるからという側面が大きいのでしょうか?
Yang それもひとつありますね。4月から新卒の野本くんが入ってくることもあり、チームとして受け入れ体制を整えないといけないとうこともありました。
また、会社の上場やバリューの再定義など会社の状況が進むにつれ、社内でのデザインの重要性が上がってきたこともあって。
そうなると、改めてデザインチームとして体制を整えてまとめる人が必要になると、社内の様々なポジションの人が思っていたことが今動き出したって感じすね。
ー なるほど。新卒デザイナー受け入れのためという側面と、社内のデザインを取りまとめるためという理由があったのですね。
Yang まとめ役がいない「ふわっとした繋がり」だと、クオリティや進行管理などの責任の所在が曖昧になり結果チームのバリューを発揮し切れなくなってしまうので、そうならないようにまとめる人が必要、という意味合いでのリーダーかなと思ってます。
チームリーダーとしての取り組み
ー チームリーダーとしてどのようなことに取り組んでいますか?または取り組んでいこうと考えていますか?
Yang まずはそれぞれ個々で頑張っていたデザイナー間の認識と足並みをそろえることに取り組んでいます。
今後は個だけでなく組織としても戦えるチームにするために、デザインチームとしての目標や指針を定めたりしようと考えています。
ー 個人的な意見ですが、定期的なミーティングなどで、現在でもある程度「足並みをそろえる」ことは出来ているのではないかと思います。それ以上にこれから取り組みをしていこうと考えていることがあるんですか?
Yang 今後取り組んでいきたいと思っていることは、中長期的な話であったり会社全体に関わる話ですね。プロダクトで言うところの事業計画を立てるみたいな。
毎朝のデザイナー朝会や週一回のデザインミーティング等の定期的なミーティングは、実務の進捗共有や興味関心の共有など、また全然意味合いが異なるものです。
ー 中長期的なこととは具体的にはどのようなことですか?
Yang 僕もこのポジションは初めてなのでうまく説明できるか不安なんですが(笑)、まずは組織としてのデザインチームのあり方を定めていこうと考えています。
具体的には、弊社のデザインチームは何ができてどうやって会社に貢献していくのか、社内にデザイナーがいる価値とはどのようなものか等を明確にしようと考えています。
もっと実務的な話になると、会社のブランドクリエイティブを責任持って見れるポジションが曖昧だったりしていて。何を守ればいいのか、どこから手をつけていいのか、デザイナー以外の人も含めて把握出来ていない状態でした。
そこをデザインチームがリードして関係各所と連携し取りまとめて行くと。これらのことは短期間で簡単にできるものではないので、中長期的な目論見をはっきりさせて、どのような段階を踏んでいくのか計画を立てようとしているのが今の状況です。
ー 最近でいえば、ロゴに関するガイドラインをesa(社内情報共有ツール)に公開したのも1つの施策なのですね。
Yang それも一部ではあります。今までなかったものと既にあるものを整理して、ないものから用意していく、あるものはアクセスしやすくしていく交通整理的なものなのですが。
会社のビジョンやバリューにも共通していえることですが、「用意しておしまい」ではないじゃないですか。実際に使ってもらえる、守り続けてもらえるということが重要かなと。そのような啓蒙活動もやっていきたいと考えています。
ー ありがとうございます。次は、以前ミーティングの中で「展望を語る会」を行いたいとおっしゃっていましたが、そのことについて詳しく教えてください。
Yang ざっくり説明すると、今後の目標を立てるための認識合わせの会です。
フィードフォースのデザイナーは3つのプロダクトにそれぞれ別れて働いていたため、デザイナーごとに現状の認識には違いがあると思っていて。デザインチームの課題とか今後どうしていくべきかを話し合って、現状と展望をチームの共通認識としてすり合わせをするのが目的です。
今までそのようなアクティビティをしたことがほとんどなかったので、認識の違いが無かったとしてもキックオフ的にやることに意味があると思っています。
ー 以前行ったドラエク*ではデザイナー同士での期待感のすり合わせを、展望を語る会はデザインチームが、これからどうしていくのかの認識をすり合わせる取り組みだったのですね。
今までデザイナー同士でもちゃんと場を設けて踏み込んだ話をしたことはなくて、お互いに暗黙の期待値を明らかにしていない状態になっている気がしたんです。
周りからの暗黙の期待値と本人の自己評価との差が大きいと、見えない不満が生じやすくなり健全なチームワークが難しくなってしまう。そういったことを事前に回避するためお互いの期待値と認識を揃えようとしたのが、ドラエクの目的でした。
ー デザインチームでの齟齬をなくしてから、今後の話に発展できるということなんですね 。
Yang そうですね。今までの経験からチーム内での期待値のズレは放っておくと大きな摩擦の原因になってしまうと思っているので、今後も適宜ケアしていくつもりです。
ー ドラエクを実施してみて、リーダーとしての手応えはどうでしたか?
Yang 「良いんじゃないかな」って感じです。
100点ではないけれど、まずは走り出しとしては良いんじゃないかなと。
ー 100点ではないのですね。マイナス点を入れた理由をお聞きしてもいいですか?
Yang ざっくりいうと、みんなすごい優しいからです。
メンバーがみんな気遣いができる人達なので、もうちょっと踏み込んでも良かったかなと感じました。
ー 踏み込むとは具体的にどんな感じですか?
Yang もっと具体的に突っ込むべきだったというか。
今回は比較的褒める話が多くて、それはそれで良いのだけど自分含めお互いに優しすぎたかなと終わってから思いました。今の空気感、手探り感が出ていたのかもしれません。
実際のプロダクトチームでは「良いサービスを作る」という目的があってお互い意見をぶつけ合ってより良いものを作ることができるのですが、それと同じことがデザインチームでは出来ていなかったのかなと。ドラエクにもその影響が出たのかなと。
ー そういう意味で100点ではなかったのですね。
Yang そうですね、そもそも100点というのはないとは思いますが(笑)。
また次回ドラエクを行うときには、忖度しない関係値が築けているのが望ましいですね。
ー レビューは私がチームに入ることによって辛辣なものが飛び交うようになるのかなと思いました(笑)
Yang いや〜ないとは思う、思うよ(笑)。
ー 最後に、デザインチームのリーダーとしてどのようなチームを目指していきたいですか?
Yang 社内の人が外の方との会話の中で「うちはデザインチームがいますからね」とスッと言ってもらえる・自慢してもらえるようなデザインチームになれたら良いなと思ってます!
ー 以上でインタビューは終了です。本日はありがとうございました!
さいごに
インタビューを通して、デザインチームへの社内からの期待感と、デザインチームが取り組もうとしている事を知ることができました。
組織としての体制を整えようとしているデザインチーム。入社してまだ間もない私ですが、新卒視点だからこそ発見できることもあると思うので、デザインチームのこれからを共に作っていけるようなフィードフォースメンバーになりたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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