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新卒研修でデザインワークショップ受けたら、”創造的思考”のコツをゲットした

こんにちは 
2019年4月にフィードフォースに新卒で入社した横関(よこぜき)です。

フィードフォースに入社する前までは、「入社後、どんな研修をやっていくんだろう」「ちゃんと成長できるんだろうか」と不安を感じていました。

この記事では、わたしが受けた研修プログラムの中でも、「はやく自走できる人材になりたい!」と考えていたわたしにとって、特に重要なことを学ぶことができた「デザイン思考ワークショップ」研修に参加した模様をお伝えします。
フィードフォースの新入社員研修ってどんなことをやってるの?と気になる方は是非お読みください!

デザイナー志望じゃないけど「デザイン思考ワークショップ」研修を受けた!


そもそもデザイン思考とは、ビジネスなどにおける課題や前例のない問題に対して最も相応しい解決を図るための思考法 です。

デザイン思考には主にこんな特徴があります。

【デザイン思考の特徴】
・ "人の体験"を思考の中心に
・ 発散と収束を繰り返す
・ 有用性 × 実現可能性(経済的、技術的)
・ とりあえず作ってみる

この思考法を利用して、社内の課題解決のプロセスを理解していくのがこの「デザイン思考ワークショップ」の目的です。

2019年新卒を対象に行われた「デザイン思考ワークショップ」は、以下のテーマで行われました。(ちなみに受講者7名は全員デザイナー志望ではありません。)

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「顔と名前とIDが一致しない」状況ってどんな状況? 

フィードフォースでは、社内のコミュニケーションを円滑に進めるために、Slackやesa、Uniposなどのコミュニケーションツールを利用しています。

これらのツールすべてに個人のIDを設定し登録するのですが、フィードフォースではID作成に関してのルールや決まりは特に定めていませんでした。各々が好きなアイコンやID名で活動しています。

ところが、最近では社員数が増えたことによって、「顔」と「名前」と「ID」が一致しない問題がたびたび発生してしまったのです!

そんな状況をデザイン思考を利用して課題解決しようというのが今回のテーマの背景です。

ダブルダイヤモンドで課題と解決策を導き出す!

今回のデザイン思考ワークショップは、ダブルダイヤモンドというフレームワークに従って進んでいきます。 

このダブルダイヤモンドという図は、「正しい課題を見つける」「正しい解決策を導き出す」ための課題解決フレームワークです。
ポイントは、様々な視点から課題や解決策をみつけだすために、アイデアの発散(洗い出し)と収束(絞り込み)を繰り返すことです。

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「ダブルダイヤモンド」と「IoTサービスデザイン」──正しい課題と解決策の発見への近道より引用 

このフレームワークに従い、発散と収束を繰り返しながら「顔」と「名前」と「ID」が一致しない問題の適切な課題・解決策を模索していきます

①仮説立て

まずこのセクションでは、「顔」と「名前」と「ID」が一致しないという課題が起きる原因の仮説立てを行います。
ダブルダイヤモンドの図では、最初の発散フェーズにあたるので、「質よりも量」を意識してできるだけアイデアを出していきます。 

チームでの共有を行いますが、他人の意見を尊重し、どんどん上乗せし合いながら原因を掘り下げていきます。
解決策の現実可能性などは一旦頭から切り離して考えることで、質はともかくたくさんの課題が出ました。

②インタビュー

先程の仮説を軸に、新卒メンバーが先輩社員に「実際に経験したこと」や「こうするといいのではないか?」などの質問から調査していくフェーズです。

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各チーム10分間のインタビューを行い、出た意見をもとに仮説を再検証して質問内容を練り直してさらに別の社員にインタビューを行います。

進行役から、「正解はないのでどんどん情報を集めましょう!」と言ってもらったことで、こんなこと聞いてもいいのかな?みたいな質問も気軽に深堀りできました。

③目標設定

ここは、"IDと顔と名前を一致させる"という課題を達成するための具体的なアクションを考えていくフェーズです。
インタビューで得た新しい発見や誤っていた仮説などを踏まえて落とし込んでいきます。

各チームで設定した目標は下記のとおり。 

Aチーム 「顔しか知らない人にUnipos(感謝の気持ちを送り合うサービス)を送ることができる」
Bチーム 「仕事で関わりがない社員を知る機会をつくる」
Cチーム 「デスク外であった人の顔、呼ばれ方、アイコンが覚えられる」

それぞれのチームが違う視点から考えており、非常におもしろいです。

④アイデア出し

先ほどの各チームの目標を軸に再び発散していきます。
ここでのポイントは、アイデアを視覚化し、”質より量”を頭に入れながら他人の意見にとことんのっかることを意識して行ないました。

するとこんなにもアイデアが...。 

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「どうすればかかわりがない社員を知る機会ができるか?」へのアイデア

⑤プロトタイピング作成

2つ目のダイヤモンドの発散が終了したので、ここから収束の時間です。
有用性と実現可能性を探りながらコンセプトの決定を行い、プロトタイプの作成に入っていきます。

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これまでたくさん話し合ったにもかかわらず、メンバー間で細かな箇所のイメージがちがい、まだまだコミュニケーション不足だなと考えさせられましたが、作ってみると進捗している感じがして、とても楽しかったです。 
作成中にも、「こうしたらいいんじゃないか」みたいな思考錯誤が繰り広げられていました。 

⑥発表

作成したプロトタイプを使いながら、発表していきます。
Slack で社内に呼びかけたこともあり、先輩社員たちも聞きに来てくださいました(おかげでめちゃくちゃ緊張しました)!

発表風景

各チーム、「チームが分かるネックストラップ&名札」「座席表と連携した渡せる名札」「ボーダーレスランチ」のプロトタイプを企画し、実際の利用シーンなどを発表しました。

デザイン思考ワークショップ研修の中で繰り返してきた”発散と収束””仮説→検証→改善”によってどの発表もストーリー性が伝わり、先輩社員の皆さんもうなずきながら聞いていました。 

この研修をとおして、「課題が何で、解決策はこうで、その課題が解決することによってどうなるのか」とストーリーで説明することの手ごたえを感じることができました。 

この研修をとおして、わたしは下記の3つ学びを得ることができました。

学び① ”ユーザー視点”でつくる

研修を受ける前までは、「デザインは作り手の感覚やセンス、考えから一方的に作り出されるもの」だと思っていました。
ですが、”デザイン思考研修”では想像以上に”ユーザー視点”で作られていること、作る必要があることを学びました。
サービスの価値を届ける先にはユーザーがおりユーザーのニーズを理解する必要があるため、”仮説立て”や”インタビュー”調査から仮説→検証→改善の過程を経ていることも分かりました。

今後は、この研修で学んだことを生かして、先入観を捨てたユーザー目線を持つことを心がけたいと思います。先入観をなくしてフラットに「どんなものが求められているのか?」「自分がもしユーザーだったら」という目線を忘れないようにします。

学び② 遠慮せず共有することで些細なアイデアも成長する

ブレストで出したアイデアや課題を、チームで発散(洗い出し)していく中で、自然と遠慮していることがありました。
「この案は自信がないから、共有するのやめておこうかな...。」と。

ですが、他のチームがそのアイデアをかたちにしているのを見て、書いておけばよかったと後悔しました。
そんな経験から、”遠慮せず発散しきる”ということの大切さを学びました。
 
さらに、遠慮せず発散していくために、チームの中での話しやすさも大切だと今回の経験から学ぶことができました。
このことから、より良いアイデアを生み出すために遠慮せず案を出し、かつ他人の意見を尊重してアイデアが出やすい雰囲気を作っていきたいと思いました。

学び③ 着地させ ”作ってみる"

プロトタイプを作成するときに、レベルの高いものでなくても"とりあえず作ってみる”ことの重要性を感じました。
プロトタイプを作ることで、以下の2つの恩恵があると思います。 

【プロトタイプをとりあえず作ってみることの恩恵】
1.チーム内で完成物のイメージが共有できる。
2.新たな課題が出てくる。 

最初は、プロトタイプを作る意図は「机上の空論」にさせないためでしかないと思っていたのですが、他にも上記のような恩恵を感じることができ、”とりあえず作ってみる”ことの重要性が分かりました。 

もしも、意見に自信がないときでも取り合えずかたちにしてみて、そこから改良して違う視点で考えていくことにトライしていきたいと思います。

まとめ

デザイン思考ワークショップ」研修はいかがでしたでしょうか? 

この記事によって、フィードフォースの研修の雰囲気前例のない問題に対して解決するための思考法を知って貰えれば非常に嬉しいです。
2ヶ月間で40個もの新入社員研修プログラムを用意してくれた会社に感謝しています。
毎年内容が変化していますが、年々充実していっていることはたしかです。 

これからがいよいよ本番ですので、今回学んだ"デザイン思考"も忘れることなく取り組んでいければと思います。

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※文中に登場する各種ツール・制度は執筆当時のものです。

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