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社員数約 50 名、スモールな組織で産休・育休の取得は現実的?経験者に聞いてみました

こんにちは!フィードフォース note 編集部です。
産休・育休の取得や時短勤務など、その立場にならないと分からないことってありますよね。実際に、「会社の人数が少ないと取得しづらそう」「時短勤務って何がどう大変なんだろう」「産休・育休の前後で仕事観は変わるのかな」といった声が採用セミナーや面談でよく聞かれます。今回は、産休・育休の経験者 2 人に当時の体験談や現在の働き方を聞いてみました。参考にしていただけたら幸いです。


マネージャーにも当たり前のように受け入れられ、想像していたよりスムーズに取得できた

――2 人とも、2 度の産休・育休を経験されているのですね!さっそくですが、産休・育休を取得するまでの話をお聞かせください。

深谷 会社として 2 人目の産休・育休取得者だったと聞いています。チームメンバーだけでなくマネージャーにも当たり前のように受け入れてもらい、想像以上にスムーズに取得することができました。
ただ、1 度目のときは新卒入社で配属したばかりの後輩、まおちゃん(※)へ約 3 ヶ月で仕事の引き継ぎを進めなければならず、負担が大きかったのではないかと思います。
しかし、持ち前の前向きな姿勢で仕事をどんどん吸収し、私が休みに入ってからもひとりマーケターとして果敢に様々な仕事を推し進めてくれました。2 度目は同じ職種のメンバーが 3 人いて、チーム内でマーケ業務全体を把握できている状態だったので、1 度目と比較すると引継ぎ自体はスムーズでした。
※当時の様子は、配属したばかりの後輩『まおちゃん』こと大西さんのインタビュー記事でご紹介しています。

金井 私も周囲の協力のおかげでスムーズに取得できました。1 度目は、後任の広報担当者がいなかったためプロダクトのマーケターに相談し、兼任という形で仕事を引継ぎました。通常の仕事に加えて広報の業務をお願いするため、マニュアル作りだけでなく記者さんと対面であいさつする場を設けるなどしました。また、プレスリリース公開前後の作業や記者さんとのやり取りをペアワークで行ったりもしました。快く調整していただき感謝しています。

――引継ぎを受ける方が柔軟に対応しているのが印象的ですね。職種にとらわれない守備範囲の広さも感じます!

金井 はい。実際には大変なこともあったのでは…と想像します。ですが「自分の仕事はここまで」と仕事の領域を限定するよりも、必要だと判断すれば職域に関係なく柔軟に仕事に対応している人が多いため、安心して引継ぎを進めることができました。

育児と仕事どちらもがんばりたい、でもどちらも完璧にできるわけではない

――休業期間中の話も聞かせてください!ずばり、転職や退職を考えることはありませんでしたか?

一同 転職を考える心の余裕はなかったです!(笑)

金井 とにかく初めての育児に一生懸命で、そうこうしているうちにあっという間に復職を迎えました。 

深谷 私の場合は、配属したての後輩にすべての仕事を託してきたこともあって、「また戻って一緒に働きたい」という想いが強かったです。

金井 1 回目の復職から 2 回目の休業のタイミングで、もともと担当していた広報機能がコーポレートチームに集約されるという組織の変化がありました。そのため、2 回目の出産が落ち着いてからは、自分のキャリアを考える時間をとりました。育児の合間に興味のある分野の勉強をするなど、自分のための時間を確保していました。もともと前職で人事を経験していたこともあり、改めて人事の実務を勉強して自分の領域を広げたいと思うようになりました。復職面談でもマネージャーにその話をしていました。

――その後、実際に人事労務の仕事に従事されていますよね。深谷さんは気持ちに変化はありましたか?

深谷 1 人目のときは「育児と仕事、どちらもがんばるぞ」と意気込んでいました。正しくはどちらもできるものと信じていました。ですが、いざやってみるとどちらも同じくらいに力を注ぐのは難しかったんです。すべて完璧にできるわけではない…というポジティブな気づきを得ました。
2 回目の復職を経た現在、仕事を全力でがんばりたいという気持ちそのものに変化こそありませんが、人生の中で子どもと一緒に過ごせる時間は限られているのだから、いま、この瞬間を大事にしたいという想いが強くなりました。自分という存在は子どもにとって替えの効かない存在なので、育児時間には思い切り子どもと向き合っています。

チームの成果に貢献することが大事

――いま、この瞬間を大事にしたい!とても素敵なことばですね。現在、お 2 人は時短勤務をされています。時短勤務ときくと大変そうなイメージがあるのですが、実際はどうでしょうか?

深谷 正直、常に焦っている感じがあります。保育園のお迎えというタイムリミットがあるので、残業でどうにか対応するという手段はとれません。時間内に仕事を終わらせることに一杯一杯になることもあります。

金井 ほぼ同じです。チームの目標達成のために必死で食らいついています。当たり前のことですが、期日が決まっている仕事から優先順位を区切って対応しています。ただ、せっかく任せてもらったタスクでも期日内に終えられそうになく、他の方に巻き取っていただくこともあります。

深谷 自分だけで完結する仕事ってほとんどないですよね。ある先輩社員から「チームとしてどれだけ成果を出せるかという気持ちを大切に過ごすといいよ」というアドバイスを貰いました。まさにその通りだなと納得したんです。個人で成果を出すことももちろん大切ですが、それ以上にチームの成果に貢献できるよう努めています。

――最後に、時短勤務をされるうえで何か工夫していることはありますか?

金井 時短勤務だからといって、特別なことはしていないと思います。社内では多くの人がごく当たり前に実践しているのですが、自分のタスクとその進捗状況が分かるように Slack にメモしたり、マニュアルを残すようにしています。所属チームでは四半期ごとに目標を立て、さらにそれを 1 週間単位に落としこんでいます。その週にフォーカスすべきタスクを見える化し、チーム内で進捗を共有しています。急な休みが発生してもチーム内でタスクを共有しているおかげで、比較的スムーズに調整することができています。

深谷 フィードフォースには日報の文化があり、日報を書くだけでなく読むことを日課にしている人が多くいます。そのため、日報でタスク管理や日々の気づき、悩みなどをアウトプットして共有するようにしています。また、時短勤務をするうえで、会社やチームから期待されていることと、自分ができることの両方を見つめ直す必要があると感じています。まだ明確な答えは持てていませんが、自分がするべきことを適切に判断し、実践していけるように試行錯誤しています。

――産休・育休を経て改めて仕事に向き合い、悩みながらも思考を重ねている姿勢が素敵だと感じました。今日はお話ありがとうございました。


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