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フィードフォースが目指すエンジニア像とは。「Engineer’s Principles」を紹介します

フィードフォースには、エンジニアの行動指針を定めた「Engineer’s Principles(以下Principlesと表記)」があります。Principlesの制定に携わった開発本部長の大西さんに、その内容やそれぞれの項目に込めた想いを聞きました。

フィードフォースらしいエンジニアとは何か?示すために「Principles」を定めた

ー フィードフォースで「Principles」を制定したきっかけはなんですか?

大西 「フィードフォースらしいエンジニア」を明示したかったからです。「フィードフォースらしい」っていったいなんなのか、言語化する必要があるなとずっと思っていました。

たとえば採用の場面で、「この方はフィードフォースに合う / 合わない」と感じたとしても、どこを見てそう感じたのか言語化できず、他者に説明できないという悩みがあったんです。

そんなときに、たまたま読んだ「イギリスのとある学校では50項目ぐらいのいろんな角度から表彰をする制度がある」という記事から着想を得て、いくつかの角度でエンジニアを表彰する制度をつくることでフィードフォースらしいエンジニアを明示しよう!と考えました。
そこで、現場エンジニア数名とプロジェクトを立ち上げ、フィードフォースらしさについての議論を重ねて完成したものが「Principles」なんです。

議論を重ねる過程の様子は、下記記事にまとまっています。その後いくつかの改訂を重ねて今に至ります。

エンジニアとして成長し、幹を伸ばして実をつけてもらうための「Principles」

ー 現場のエンジニアと一緒につくったのですね。「Principles」の内容はいったいどういったものなのでしょうか?

大西 下記の5項目を設定しています。

【Engineer’s Principles】
Stay Humble; 常に謙虚であるべし
Be Positive & Proactive; 常に肯定的・主体的であるべし
Be Prepared; 常に来るべき機会に備えるべし
Share All; 己の知見、思考、失敗、遍く共有すべし
Just do It; 全力でやりきるべし

標語っぽくしたかったのもあり、英語と日本語の両方で表記しています。

Principlesスライド

ー それぞれの項目について、詳しく教えてください。

大西 「Stay Humble; 常に謙虚であるべし」「Be Positive & Proactive ; 常に肯定的・主体的であるべし」の2つはセットで考えています。

「Stay Humble; 常に謙虚であるべし」
チームメンバーと自分は異なった立場や文脈・背景を持っているうえ、自分と向いている方向が同じとは限らない。しかし、顧客への価値を最大化するという目標は共有している。相手の立場と理解を尊重して慎重に行動する一方、自分へのフィードバックには常に客観的であるよう努めよう。

「Be Positive & Proactive; 常に肯定的・主体的であるべし」
受け身であること、否定的に捉えることは誰でもできる。チームのパフォーマンス、そして顧客への価値を最大化するため、次に何をできるか、よりよくするためにさらに何ができるかを常に考え、自ら行動しよう。

例えばコードレビューでは、レビュワーの受け取り方によっては「自分を否定された」と捉えられる可能性もあります。レビュイーにとっては、コードを良くしたいために改善すべきところを指摘したはずなのに、思いのすれ違いが起きてしまうこともあるでしょう。

そんなときに、「チームメンバーと自分は異なった立場や文脈・背景を持っている」「顧客への価値を最大化するという目標は共有している」認識を持つことは非常に重要です。お互いをリスペクトし合い、立場や文脈が異なることを理解したうえで同じ目標に向かうために「Stay Humble; 常に謙虚であるべし」を定めました。

また、受け身にならずにチームや顧客のために何ができるか?を自ら考え、行動してほしいという思いから「Be Positive & Proactive; 常に肯定的・主体的であるべし」を定めています。

この2つは、フィードフォースのエンジニアとして働くうえでの基礎、根っこの部分だと捉えています。

ー なるほど。次は「Be Prepared; 常に来るべき機会に備えるべし」 「Share All; 己の知見、思考、失敗、共有すべし」について教えてください。

Be Prepared; 常に来たるべき機会に備えるべし
自らを活かす機会はいつ来るか分からない。何を求められているかを把握した上で来るべき機会に備えて能力を高め、爪を研いでおこう。機会は爪を研いでいる者にのみ訪れる。

「Share All; 己の知見、試行、失敗、遍く共有すべし」
己の学んだ知見の価値を決めるのは己ではなく、その知見に接する者全てである。共有する前に己でその価値を過小評価せず、何を学んだか、何をどのようにやってみたか、どう失敗したか、遍(あまね)く、そして根気よく共有し続けよう。

大西 大前提として、エンジニアは勉強しないと活躍し続けることはできません。スキルのアップデートは常に必要です。
プライベートの時間を使って勉強しなさい、と会社からは言いづらいですが、成長したいなら自己学習が必須なのも事実です。フィードフォースでのキャリアのみならず、エンジニアとして、個人としてキャリアを育んでいくなかでも自己学習は絶対に必要です。
そういった思いを「常に来たるべき機会に備えるべし」という言葉に込めています。

そして情報共有についてのスタンスを表したのが「Share All; 己の知見、試行、失敗、遍く共有すべし」です。

フィードフォースは社員どうしの情報共有が盛んなほうだと思いますが、それでも情報共有を遠慮してしまうメンバーもいます。遠慮する理由は、「みんなすでに知ってる情報かもしれない」とか「自分の知見には価値がない」などの思い込みだったりします。

情報の価値を決めるのは自分ではなく受け取り手なので、そういった思い込みは捨て、過程を含めてなんでも情報共有しよう、という思いを込めています。

ー 最後の5つめ、「Just do It; 全力でやりきるべし」についても教えてください。どこかで聞いたことあるような言葉ですが...

Just Do It; 全力でやりきるべし
たとえ高邁(こうまい)な理想を持っていたとしても、実現できなければ砂上の楼閣に過ぎない。やりきるために全力を尽くそう。

大西 そうですね(笑)ピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、元ネタはスポーツブランドのキャッチコピーです。

これまでに挙げた4つのPrinciplesを体現していても、それがサービスや顧客への価値向上に結びつかなければ意味がありません。顧客への価値向上のために、実行する・やり切ることが何よりも重要なのです。
もちろん、実行した結果うまくいかないこと・失敗することもありますが、やり切ったうえでの失敗でないと次のステップに進むことができません。
意味のある失敗をするためにもやり切ることが重要だという思いを込めています。

半年に1度、Principlesを体現している社員を表彰する

ー Principlesを社内に根付かせるために、なにか行っていることはありますか?

大西 Principlesのそれぞれの項目について、半年に1度表彰する「Engineer’s Principle Award」制度を設けています。

それぞれの項目ごとに、最も体現していると思う人をエンジニア同士で投票し、表彰する制度です。

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賞状には、投票した人のコメントをもとに、なぜその賞に選ばれたのか?どういう点が評価されたのか?を詳細に記載しており、全社員の前で発表しています。

ー Principlesを通して、フィードフォースの目指すエンジニア像が伝わってきました。今日はお話ありがとうございました。

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