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みなし残業=悪はかんちがい?働くを豊かにする会社があえてみなし残業を導入している理由

みなし残業(=固定残業)ってきらわれていますよね

みなさんは、みなし残業(=固定残業)制度についてどんなイメージをもっていますか?先日、弊社の人事が Twitter でアンケートをとってみたところ、半数以上の方が「悪いイメージ」に投票していました。

アンケートのとおり、みなし残業制度にはネガティブなイメージを持つ人の方が多いようです。「みなし残業の会社に入るのはやめておけ」なんて言説もよくみます。

そこでこの記事では、なぜみなし残業がネガティブなイメージを持たれているのか?
ミッション“「働く」を豊かにする”を掲げているフィードフォースが、なぜみなし残業制度を導入しているのか?をお伝えします。

みなし残業に対してネガティブなイメージを持っている方や、転職先の会社がみなし残業を導入していて不安に感じている方はぜひ読んでいただけるとうれしいです。

おさらい:そもそもみなし残業ってどんなもの?

まず、そもそもみなし残業とは何なのか?を確認しましょう。

みなし残業とは、一定時間分の残業代をあらかじめ固定給として支払う仕組みのことです。

例えば20時間のみなし残業制度を導入していたとしたら、実際の残業時間が0~20時間だったときに、残業時間を20時間とみなして残業代を支給するわけです。

ちなみにこの記事で話題にしているのは「みなし残業(=固定残業)」であり、「みなし労働時間」ではありません。「みなし残業」と「みなし労働時間」はまったく別ものなので混同しないようお気をつけください。

みなし残業へのネガティブなイメージは、違法な運用を危惧しているから?

みなし残業とは、一定時間分の残業代を固定給として支払う仕組みであることがわかりました。では、なぜみなし残業にネガティブなイメージがあるのか?理由を大きく2つ、みていきましょう。

みなしを超えた分の残業代が支払われない

おそらく、みなし残業をネガティブに捉えている方の多くは、「みなし残業時間を超えて残業した分の残業代が支払われない」ことを理由にしていることと思います。

しかし、みなし残業時間を超えた分の残業代を支払わないことは違法です。みなし残業制度は、実際の残業時間がみなし残業時間を下回る場合に一定時間分を残業したとみなして残業代を支払う仕組みであり、みなし残業時間を超えて残業した場合は、超えた分だけ残業代を支払う必要があります。

適法にみなし残業制度を導入している会社では、みなし残業時間を超えた分の残業代もきちんと支払われますのでご安心ください。

みなし残業代を上乗せすることで月給を多く見せている

みなし残業へのネガティブイメージで次によく聞くのが、みなし残業代を上乗せすることで月給を多く見せていることへの懸念です。「みなし残業代を差し引くと基本給が思ったよりずっと安かった!」なんてケースですね。

しかしこれも、雇用契約を結ぶ際には「基本給とみなし残業代を分けて記載する」ことが義務づけられています。基本給・みなし時間・みなし残業代をそれぞれ分けて明記する必要があるのです。

基本給とみなし残業代が分けて記載されていれば、実際以上に月給を多く見せることはできません。会社を選ぶ際も、基本給を確認できるので安心です。

以上が、みなし残業に対してネガティブなイメージを持つ大きな理由でした。確かに、みなしを超えた分の残業代が支払われず、何時間分でいくらのみなし残業代が支払われるか不明瞭な会社は嫌ですよね……。

適法に運用されていれば、みなし残業は社員にとってお得

ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、適法に運用されてさえいれば、みなし残業制度は社員にとってお得な制度です。

みなし残業が20時間のケースで考えてみましょう。
実際の残業が20時間未満であれば実際以上の残業代が支払われてお得ですし、20時間以上残業した場合は働いた分の残業代が支払われるので損にはならないのです。

言いかえると、規定されたみなし残業時間よりも少なく働くと得をするのが、みなし残業制度です。ここに、フィードフォースがみなし残業制度を導入している理由があります。

みなし残業を導入する理由は、残業を20時間以内におさえてほしいから

フィードフォースでは、一部の職種に20時間のみなし残業制度を適用しています。その理由は、残業を20時間以内におさえてほしいからです。

前述のとおり、20時間までは残業してもしなくてももらえるお給料は変わらないので、残業せずに20時間分の残業代をもらったほうがお得ですよね。
「残業せずに20時間分の残業代をもらったほうがお得だから、残業を20時間以内におさえよう」という意識になることを期待して、みなし残業制度を導入しているのです。

なお、みなし残業時間を「20時間」としているのは、健康で安定的に働きつづけられる残業時間のひとつの目安を20時間と考えているためです。

実際、みなし残業制度が適用される社員へのオンボ―ディングではそのことをお伝えしています。

ただ、そうはいっても20時間以上残業してしまうことはあると思います。その際には残業した分だけ残業代が支給されます。

みなし残業を導入することでビジネス職の残業時間が減った

フィードフォースでは、セールスやマーケティングなどのビジネス職にだけみなし残業制度を適用させており、エンジニア・デザイナー職には適用させていません。
エンジニアやデザイナーはもともと月の平均残業時間が8時間前後と少なかったため、みなし残業を制度を適用させる必要がなかったためです。

一方で、ビジネス職は月の平均残業時間が20時間を大きく超えることもあり、残業抑制の必要がありました。そのため、ビジネス職にだけみなし残業制度を適用させたのです。

現在のビジネス職の残業時間は、だいたい20時間前後で推移しています。この数値がじゅうぶんというわけではありませんが、みなし残業導入以前よりは大きく減っており、一定の成果は出ています。

以上、フィードフォースがみなし残業制度を導入している理由をお伝えしました。イメージだけでネガティブな印象をもっていた方の役に立っていればさいわいです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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