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広告運用ひとすじだった私がマーケターにキャリアチェンジしたのは、SaaSが生まれる瞬間に感動したから

広告運用コンサルタントとしてクライアントワークを経験した後に、「いつかは自社サービスのマーケターにキャリアチェンジ」という志向はよく耳にします。

しかし、今回のインタビュアー渡邉由美子さんは、広告運用の仕事ひとすじで10年以上のキャリアを積み、「広告運用が好き」「広告運用をずっとつづけたい」と思っていたそうです。そんな彼女が、なぜマーケターへキャリアチェンジしたのか。この記事ではその理由と背景に迫ります。

本当に大好きだった広告運用の仕事。キャリアチェンジするなんて思いもしなかった

――広告運用者からマーケターへキャリアチェンジされたとのことですが、元々マーケターになりたいと思っていたんですか?

渡邉 いいえ。広告運用の仕事にとてもやりがいを感じていたので、マーケターに転向することは考えたこともなかったんです。広告運用者には、「いつかは自社サービスのマーケターになりたい」と考える人が多いようですが、わたしはまったくそう思いませんでした。広告運用の仕事が好きで、ずっと続けたいと思っていたんです。

——渡邉さんがそこまで広告運用の仕事を「好き」と言えるのは、なぜですか?

渡邉 ありきたりかもしれませんが、広告の成果を通じてクライアントの課題解決やビジネスの成長に貢献し、伴走できることに喜びとやりがいを感じていました。

広告運用者の役割は、単に目の前の目標数値をクリアすることだけではないと思うんです。目標数値をクリアし、ひとつひとつの成果を積み上げていく中で、数値の裏側にある真の課題や、新たな目標に気づくことがあります。そうして見つけた新しい課題や目標に対して、クライアントと一緒に課題解決していく過程がほんとうに楽しく、貴重な経験をさせてもらっていると感じていました。

それと、アドテクノロジーの進化するスピードにおもしろみを感じていたことも、広告運用の仕事を好きと言える理由のひとつでした。
わたしが初めてWeb広告に携わった2008年頃は、まさにアドテクノロジー初期。いまでは当たり前のように表示されるレコメンド広告もまだ一般的ではありませんでした。

当時から比較すると、Web広告でできることは飛躍的に増えています。運用者として、「こんなことができたらいいな」と思っていたことがどんどん実現されていく、そんな進化の過程をずっと間近で見てきました。「次は何ができるようになるんだろう」と、常にワクワクして仕事をしていましたね。

SaaSが生まれ、成長していく過程を間近で見てキャリアチェンジを決めた

——それほど広告運用の仕事を好きで続けていたのに、なぜマーケターにキャリアチェンジしたのでしょうか?

渡邉 SaaS が生まれ、成長していく過程を間近で見て、「わたしも SaaS に貢献してみたい!」と思ったからです。

わたしがフィードフォースに入社した2015年頃から、dfplus.ioEC Booster といったプロダクトが次々と立ち上がったんです。これら SaaS の企画段階からプロダクト開発、リリースされてから成長していく一連の過程を見ることができました。他チームではあるけれど、その熱量みたいなものがわたしにも伝わってきたんですよね。

それと、社内で開発中の SaaS にいちユーザーとして意見を出したとき、その意見がすぐにプロダクトに反映され、カイゼンされていくのを目の当たりにしました。

ユーザーの意見を取り入れて、自社プロダクトをより良いモノにしていく。こんなことができるんだ!と感動したことを覚えています。

それまでわたしは、担当するクライアントの期待に応えたい、という思いでがんばってきました。クライアントワークですので、言ってしまえばわたし自身の知識や経験・技術が商品になるんですよね。

そんなクライアントワークにも大きなやりがいを感じていたのですが、「自社でプロダクトを生み出し、そのプロダクトをより良いモノにすることで多くのクライアントの課題を解決する」、そんなふうにクライアントに貢献することもできるんだ、と実感しました。

SaaS がそういうビジネスモデルだというのは知識としては知っていたのですが、社内でそれを目の当たりにすることで、実感できたんです。
そう実感してから、「わたしも SaaS の成長に貢献してみたい!」と思うようになり、キャリアチェンジを決めました。

広告運用の仕事への「スキ」があふれていたから、「まさかキャリアチェンジするとは」と驚かれた

——キャリアチェンジを決めたとき、周囲の反応はいかがでしたか?

渡邉 広告運用チームのメンバーだけでなく、ほかのチームの方々にも驚かれました。「広告運用の仕事が好きなんだと思っていたから、まさかキャリアチェンジすると思わなかったよ」って。
「広告運用の仕事が好き」と社内で公言したことはなかったんですが、自分の姿を見てそう感じてくれていたんだと思うと、素直に嬉しかったですね。

周りには驚かれる反面、「ある意味適任だよね」と言ってくださる方も多くて、これまでの自分の経験やプロダクトへの理解を評価してもらえたんだ!とホッとした気持ちになったことを覚えています。マーケティングの経験はないけれど、受け入れていただけたんだと思いました。

常に進歩し、変化しつづける風土だからこそ挑戦できた

——最後に、渡邉さんから見て、フィードフォースはどんな会社だと思いますか?

渡邉 常に進歩し、変化し続ける会社だと思っています。サービスや組織をよくしようとするような新しい挑戦に対してとても前向きで、個々人のチャレンジを応援してくれる風土があると感じますね。
そんな風土があるから、マーケティング未経験だったわたしのキャリアチェンジの希望も受け入れてくれたのだと思います。

フィードフォースに入社して7年が経ち、途中で上場もしましたが、そういう挑戦する風土は入社当時から変わりませんね。

現在は、2021年に立ち上がった「App Unity」のマーケティングを担当しています。マーケターにキャリアチェンジしたときから、「いつかは新規プロダクトを担当できるようになりたい」と目標にしていたので、チャンスを与えられてとても嬉しいです。

「App Unity」は、立ち上がったばかりのプロダクトですので、チーム全体が日々進歩と挑戦を繰り返していて、まさにフィードフォースらしさが凝縮されているように感じますね。わたし自身も、この「App Unity」の価値をしっかりと市場に届けるために、これまで以上に成長と挑戦を続けていきたいと思っています。

(インタビュー・文:宮原 智子

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